
ジャンル:哲学
発売日:2025/7/3
書籍概要
「自分はどうして生まれてきたのか」「死んだらどうなるのか」──。子どものころ、誰しもが思い悩んだことのある、しかし、大人になるにつれて考えなくなってしまった、存在についてのさまざまな疑問や不安。これらは、洋の東西を問わず、古代からあまたの哲学者や科学者、宗教家が探求してきたテーマでもある。
社会的分断や格差が先鋭化するいま、生きづらさを感じる私たちにとって、根本に立ち返り、いま一度、「自分とは何か」「他者とは何か」「世界はどのように成り立っているのか」について、思いをめぐらすことが何より求められているのではないだろうか。
《哲学と自然科学をベースに、童謡、昔話、漫画やゲームまで、人類の知恵とメタファーを駆使して、私たちの現在地を示す。
ユーモアあふれる言葉の渦に読者は思わず微笑み、小さな希望の灯火にハッと気づかされるに違いない。》──大西寿男(校正者、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演)
少しでもマシな世の中に暮らしたいと願うあなたに贈る、21世紀版『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)。
●目次
Ⅰ リトルジャイアンツジャーニー ~未知の領域へ~
自分は何者か?
私とは誰か?
生命誕生は必然である
存在とは何か?
Ⅱ デビルクエスト ~リアルロールプレイングゲーム~
地球人の使命
運命は選択で決まる
女性と男性による例え
何が最善の選択か?
死とは何か?
時間とは何か?
なぜ過去に行けないのか?
私たちはどこから来て、どこに行くのか?
なぜ人は老いて、死ぬのか?
自分が死んだらどうなるか?
人はどう生きるべきか?
将棋による例え
この世がうまくできているのはなぜか?
神がいるなら、なぜこんなに悲しいことが起こるのか?
天国は一人で行けない
人生という名のゲーム
出会いと別れによる命の変化
Ⅲ ウロボロスの絵描き歌
正義とは何か?
生きる目的は何か?
あとがき
著者紹介
ピース(Peace)
僕の中に、『何か』がいる。
どこから来たのか、どこへ行くのか、名前すらわからない。
僕自身は名乗るほどの者でもなく、その『何か』の基地局にすぎない。
出会いと別れが繰り返される場所──それが僕。
これは、その『何か』の声を記し、世界を洗濯するフレーム・ストーリー。
かつて、名も知れぬ作者がシェヘラザードを創り出し、物語の力で人々を救い、世界を変えてみせた。
あなたも、魅力的な物語を紡ぎ、まだ見ぬ“救い”をこの世界に呼び覚ましてほしい。