
書籍概要
地震や台風、洪水、津波、竜巻、山火事、猛暑、豪雨、豪雪、旱魃等の自然災害が猛威を振るっています。
そして、こうした自然災害カタストロフィ・リスク(CATリスク)にいかに対応すべきか、というCATリスクマネジメントが大きな課題となっています。
CATリスクマネジメントに活用されるツールは、伝統的な保険・再保険が重要な役割を果たしていますが、いざこれが発生すると甚大な影響を及ぼすことから、保険・再保険市場のキャパシティではCATリスクを十分に吸収することが困難になるといった状況がみられます。
そこで、保険・再保険市場よりもはるかにリスク引き受けキャパシティが大きい金融資本市場を活用する保険リンク証券(ILS)が開発、提供されています。保険リンク証券には、代表格となるCATボンド(自然災害債券)のほか担保付再保険、インダストリーロス・ワランティ(ILW)、サイドカーがあります。
CATリスクへの対応に絶対安全神話は通用しません。様々なイノベーティブ・ツールが出現している状況下、いかに最適なツールを選択してCATリスクに対応していくかが求められています。
本書では、保険市場から金融資本市場へのリスク移転の背景を述べた後、主要な保険リンク証券のほか、カタストロフィ・デリバティブ(CATデリバティブ)についても最新の動向を踏まえて解説しています。
著者紹介
可児滋
岐阜県出身
日本銀行入行・岡山支店長・検査局検査役・文書局長
東京金融先物取引所常任監事・シニアアドバイザー、東京証券取引所常任監事・常務理事、日本証券アナリスト協会理事
大阪経済大学特別講師、法政大学大学院客員教授、横浜商科大学商学部教授 等を歴任
CFA認定証券アナリスト(CFA)
