著者名:黒田良
ジャンル:コミュニケーション
発売日:2023/8/4
販売ページ:Amazon
書籍概要
外資系企業と聞くと、英語ができる人々の働いている職場を連想しますが、実際には、英語と日本語を使い分けたり、切り替えたりするスキルが英語力以上に重要です。この本では、外資系企業をある種の異文化空間、異文化環境と捉え、外資系社員ばかりでなく、海外との関わりのある人にとって、言語と同時に表現方法やスタイルを切り替える「コード・スイッチング」が欠かせないスキルであることを言語学的観点からお話します。
第1部:日本において外資系企業はどのように認識されているのか、また研究されているのかについて、外資系にまつわる書籍と学術論文を元に分析し、外資系企業のイメージについて実例を交えて説明しています。
第2部:外資系企業の日本人社員(主に管理職)が、日本語と英語を切り替える際に、留意している点や、コミュニケーションの課題とソリューションについて、アンケートとインタビューから得られたデータを基に分析しています。
第3部:外資系企業のような異なる言語が飛び交う世界を言語学はどう捉えてきたのか、加えて、マルチ・ハイブリッド翻訳言語としての日本語の特殊性および英語教育の課題について、特にコード・スイッチングに関連する分野を取り上げています。
第4部: 外資系企業において、英語はどう位置づけられていているのか、英語力だけでは語れない外資系でのサバイバル戦略、特にコード・スイッチングについて著者の経験とデータを基に提言しています。
著者紹介
黒田 良 (くろだ りょう)
米国系化学会社の日本法人およびその合弁会社における30数年の勤務を経て、国内上場企業に転職。在職中に翻訳語論や言語相対論などに魅せられて、退職後に大学院で英語学や言語学を学びなおす。現在は、いくつかのコミュニケーション関連の学会に所属するとともに、海外展開を目指す中堅中小企業を支援している。座右の銘は, “Know yourself, be yourself and accept yourself”