著者名:可児滋
ジャンル:SDGs、金融
発売日:2023/4/21
販売ページ:Amazon
書籍概要
SDGsが国連で採択されたことを機会に、日本でもサステナブルな環境、社会、経済に対する意識が高まり、さまざまな取組が実践されています。
サステナビリティはさまざまな視点から論じられますが、英国の著名な考古学者であるPhil Harding博士が冒頭で主張するように、環境のサステナビリティが経済安定性、社会一体性を実現する大前提となります。
この重要な課題のソリューションに大きく寄与するポテンシャルを持つのが、フィンテック(FinTech)です。これまでフィンテックは、主として既存の金融セクターを革新するドライバーになるという視点で捉えられています。
しかし、フィンテックは、金融セクターの分野にとどまらず、その活用をグリーン化によるソーシャルバリューを拡大する形でサステナビリティの推進に大きく寄与するポテンシャルを持っています。
環境分野で活躍するフィンテックには、IoT、AI、ビッグデータ、ブロックチェーン、API、クラウドコンピューティング、デジタルツイン等がありますが、その中でもIoT、AI、ブロックチェーンが三位一体となってグリーンソリューションに抜群の貢献をしています。
すなわち、IoT、AI、ブロックチェーンとの融合により、さまざまな対象が環境にいかにインパクトを及ぼすかのビッグデータを収集して、こうしたデータパワー、データドリブンによるグリーン化、サステナブル社会の追及に、APIやクラウドコンピューティング、オンラインプラットフォーム、クラウドファンディング等のテクノロジーが活用されます。
本書では、フィンテックがいかに環境や社会経済が抱える課題に対応して、サステナビリティが目指すターゲットの達成に寄与するかを、豊富なケーススタディを織り込みながらみていくこととします。
著者紹介
可児滋(かにしげる) 岐阜県出身
日本銀行入行・岡山支店長・検査局検査役・文書局長
東京金融先物取引所常任監事・シニアアドバイザー
東京証券取引所常任監事・常務理事
日本電気株式会社常勤顧問
日本証券アナリスト協会理事
拓殖大学大学院非常勤講師・客員教授
法政大学大学院客員教授
文教大学大学院非常勤講師
横浜商科大学商学部教授
を歴任
CFA認定証券アナリスト(CFA)
日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
Certified Financial Planner(CFP)
1級ファイナンシャル・プラニング(FP)技能士
日本金融学会会員
日本ファイナンス学会会員
著書
・グリーンファイナンス2022/3/3日本橋出版
・ポストコロナのインフラDX戦略2021/5/31日本橋出版
・チャレンジャーバンクの挑戦 2020/10/19 日本橋出版
・究極のオープンイノベーション ビジネスエコシステム 2020/1/14 日本橋出版
・デリバティブの落とし穴 2004/5/24 日本経済新聞出版社
・デリバティブがわかる(共著) 2012/6/16 日本経済新聞出版社
・先物市場から未来を読む(Leo Melamed著、翻訳) 2010/11/23 日本経済新聞出版社
・フィンテック大全 2017/7/11 金融財政事情研究会
・実践 オルタナティブ投資戦略 2016/8/12 日本評論社
・金融技術100の疑問 2010/8/1 時事通信社
・英和和英 デリバティブ・証券化用語辞典 2009/3/1 中央経済社
・環境と金融ビジネス 2011/1/1 銀行研修社
等、多数