「商業社会学序説」を発売


書籍タイトル:商業社会学序説
著者名:金子 正信
ジャンル:実用書 > 商業
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作品概要

今まさに、パンデミックの中で、互いにやむを得ず社会的距離を取りながら、改めて直接対面する場所が持つ重要性を強く感じる。パンデミック以降の新たな社会の生成を考えるためにも、商業を一つの視点としてその在り方を模索してみたい。
【本書の概要】
 この書籍を読み、商業を捉え直していただくことで、見慣れた街が違って見えてくることを期待する。AIやネットだけでは到達できない場所があることを、改めて互いに確認したいと思う。そうした認識はささやかでありながらも行動への力につながると思う。
今、我々の目の前にある、見慣れた街に現れている商業とそれを支える流通構造。
それは、まさに現代の社会生活の基盤を形成しており、その形成と構造をどのように捉えるかによって、社会の見え方が大きく異なってくるのではなかろうか。同じ現象を見ていても、その捉え方によって現状に流され溺れたり、あるいは何らかの軌道修正や変革を志向したりもするのである。
 おそらく現代の商業は、本来は、重層的に様々な構造から形成される多面体であると考えられる。
しかし、現在その大部分は予め想定されている消費者ニーズに基づく効率的な大量販売により生成されていて、我々は、それが規定する「ほどほどの満足」に封じ込められて、細分化されて日々忙しく生活に追われているのではないだろうか。いったい誰のために?というのが筆者の基本的な見方である。
 そして、時として起きる甚大な自然災害やパニックなどの際に、分断されて細分化、画一化したシステムに飼い慣らされた消費者の弱点が露呈するのである。
例えば、肉体を遊離した言葉や無意識が操る感情などに容易く操作されてしまう。商品は売上や利益といった抽象的な数字に貢献するだけで、生産されて使用される現場はほとんど忘却されている。不要な商品や非効率を連想させる事象は、廃棄してしまえばよいと感じてしまう。
本書において、身近な商業とそれを稼働させる販売技術を本質的に捉え直すことにより、それらを下部構造とする社会を、脱構築して新たな姿で捉え直してみた。冒頭に戻って、そうした認識の変化は、ささやかながらも一人一人の行動の変化につながるのではないかと考えたい。
 できるだけ読み易いように、各章ごとに独立した構成を心掛けています。脚注も含めて、じっくりと読み進めていただくことを願っています。ネットを活用して、改めてリアルの重要性を広く訴求していきたいと思います。

著者プロフィール

1959年札幌市生まれ。1982年北海道大学経済学部卒業。卒業後、民間企業に勤務、販売関係の業務に長年従事し2019年3月末定年退職した。
現在は札幌学院大学経営学部 非常勤講師(流通論)。札幌市在住。
2001年に1級販売士資格を取得(全国の最優秀者として表彰)。その後、独自に全国各地の商店や企業を取材して論考を多数発表している。
日本中小企業学会、日本経営診断学会、日本販売士協会に所属。現在の研究テーマは、「人間の本質的な協働行為としての商業を通して見えてくる社会の構造」。