商業出版と自費出版の違い

本を出版したいという人は、多くおられるかと思います。
本を出すには商業出版と自費出版という選択肢があります。今回は、商業出版と自費出版の違いについてご紹介します。

商業出版とは

出版社が制作費用を負担する出版形式を商業出版と言います。
書店で目にする本の多くは、この商業出版というものです。
本のテーマ、内容、発売のスケジュール等について出版社の意向が自費出版と比較し、強く反映されます。

自費出版とは

自費出版は著者が制作費用を支払う出版形式を言います。
テーマ、内容、原稿等、多くのことを著者が決定できます。
自費出版書であっても、商業出版と同様に書店配本が可能です。

制作費用は平均的な自費出版会社の場合で200万ほどです。
発表方法や書籍の装丁等にこだわりたい場合には自費出版を検討されると良いでしょう。

商業出版と自費出版の違い

出版の目的

商業出版と自費出版で、著者の出版の目的に差はさほどありません。
商業出版は印税収入を強く目的にした方が多くいるように言われますが、実際は印税収入へさほど関心のない著者も多いです。
どちらにおいても、ブランディング目的であったり、作品やノウハウを広く世に広げたい思いであったりが中心です。
販路をお持ちの方であれば、自費出版であっても収益を得ることは理屈上可能です。

印税

商業出版は刷った冊数か売れた冊数に定価と印税率をかけて、印税を支払う仕組みになっています。
自費出版は、書籍の所有権が著者にあるため、印税とは呼ばず「売上金」等の表現を用います。実際に書籍が売れ、書店や取次から出版社に書籍代金が支払われます。
この代金から書店の販売手数料や取次の手数料、倉庫代や配送梱包費、集計の事務手数料等を控除した金額が著者に支払われます。

商業出版は印税率数%~10%ほどが中心で、自費出版では定価×売れた冊数が売上金で、著者に支払われる売上金は、50%前後が中心です。

最後に

それぞれの形式の違いはご理解いただけたでしょうか?
出版に関する情報を本ブログ内でいくつかご紹介しています。是非他の記事も読んでみてください。