「I Want to Be the 21st Century Inazō Nitobe」を発売


書籍タイトル:I Want to Be the 21st Century Inazō Nitobe
著者名:樋野 興夫
ジャンル:人生論・教訓
発売日:2019/4/8
販売ページ:Amazon

著者コメント

あらすじ

2003年に初版、2018年に新訂版、2019年には英語版が発行されることになった。また、「新渡戸稲造記念センター長」拝命とは、驚きである。「不連続の連続性」である。

筆者の故郷は無医村であり、幼年期、熱を出しては母(今、96歳)に背負われて、隣の村の診療所に行った体験が、脳裏に焼き付いている。筆者に強い印象を与えた言葉は、「ボーイズ・ビー・アンビシャス」(boys be ambitious) である。札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(1826-1886)が、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。クラークのことも知らず、クラーク精神が新渡戸稲造(1862-1933)、内村鑑三(1861-1930)を生んだことも知らぬまま、ぽっと希望が灯るような思いであったものである。その後、新渡戸稲造・内村鑑三、南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)を静かに、学んできた。『教養ある人間とは、「自分のあらゆる行動に 普遍性の烙印を押すこと」であり、「自己の特殊性を放棄して 普遍的な原則に従って行為する人間」』とのことである。

すべての始まりは「人材」である。「はしるべき行程」と「見据える勇気」、そして世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る「小国の大人物」出でよ! 英語版の意義は、ここにあろう。

著者紹介

樋野興夫
1954年生まれ。医学博士。癌研究所、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て現職(順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授)。2008年『がん哲学外来』を開設
2019年4月より、新渡戸稲造記念センター長、順天堂大学名誉教授 に就任