「ここから始まるコミュニケーションの世界」を発売


著者名:楠山正典
ジャンル:コミュニケーション
発売日:2023/2/13
販売ページ:Amazon

書籍概要

世の中を冷静に観察すると、個人の能力や努力よりも、その人がもつ人間関係の質が、その人の幸福度を決めているように思える。

では、その人間関係の質を決めているものは何か。
それこそ、広い意味でのコミュニケーションの質にほかならない。

ところで、世の中には、コミュニケーションに関する本が数多く出版されている。それらは、体験に基づくノウハウが分かりやすく解説されていて、実用的な内容となっている。
しかし、中高生向けに、コミュニケーションを網羅的、体系的、根源的に説明しているものは少なかった。

そこで、君たちが自信をもって生きていけるために、コミュニケーションを根源的に明らかにすることに挑戦する。

その思索の旅は、コミュニケーションを次の4つの視点から考えることから始まる。
・コミュニケーションを体系的に理解する
・人間の本質を知る
・相手との関係を知る
・伝えるための技法を知る

「コミュニケーションを体系的に理解する」では…
コミュニケーションを根源的に理解するために、あえて、植物のコミュニケーションに注目した。
考えると、微生物であろうと、植物であろうと、環境や仲間とのコミュニケーションがとれなければ、生き延びることができない。
そして、地球上のバイオマス(生物の総重量)のうち、多細胞生物の99%以上を植物が占めている。
そこで、植物が繁栄した秘密、すなわち、独自に進化した植物のコミュニケーション手段を探求することにする。

次に、人類発展の原動力となった言語と文字について、その理解を深める。
言語の獲得により、頭の中にある「考え」「価値観」「知識」などを言語に変換することが可能となる。
文字の発明により、知識やノウハウなどの集約が可能となり、生活・文化・技術のレベルが向上する。
その次に、コミュニケーションの構成要素を、次の3つに分解して、その内容を体系的に理解する。

コミュニケーションの基盤である「コミュニティとの関わり方」。
意見の異なる相手に対しても、友好モードを維持するための「コミュニケーションの心構え」。
観察力、傾聴力、相手に共感する力などの「コミュニケーションの基礎的な能力」。

「人間の本質を知る」では…
コミュニケーションは、人間を中心に展開される。この人間を深く知ることが、君の中に、ゆるぎないコミュニケーションの土台をつくることになる。
そのために、次の視点から、人間の本質を探究する。
他者と共に生きる存在
生きる意味を考える存在
感情を大切にする存在
次に、微生物であれ、植物であれ、動物であれ、人間を含めて、生態系の基本は、自利行動にあると考える。
生き物にとって他者は、互いに依存関係にあると同時に競争相手でもある。
これら無数の自利的な営みを巨視的に捉えると、その共存のための巧妙な仕組みが理解できる。
その次に、この社会を突き動かしている欲望エネルギーを考える。この欲望は、善悪の両面に作用する。
そこで、素朴な問い「戦争がいけないことは、誰でも知っているにも関わらず、なぜ、戦争犯罪がなくならないのか」に向き合う。
そのために、欲望とは何か、善と悪とは何か、そして欲望と権力について探究する。

「相手との関係を知る」では…
人間関係は、対等であることが基本だが、現実には立場の違いなどにより、相手との力関係に大きく影響する。
ここでは、血のつながった親子、水平的な関係の友だち、職場などの上下の関係などに分けて、その関係ごとのコミュニケーションのあり方を考える。
そして、悪質ないじめには、自分一人ではなく、信頼できるチームの力で乗り切ることの重要性を確認する。
また、法律的なトラブルに巻き込まれないために「君を守るための法律のセンス」についても考える。

「伝えるための技法を知る」では…
伝えるための多彩なコミュニケーション技法の中から利用価値の高いものを説明する。
それは…
好印象を与えるための「自己紹介」。
人間としての深みのある「スピーチ」。
聴衆に伝えたい企画・内容を効果的に説明するための「プレゼンテーション」。
カフェで、お茶をしているかのようなリラックスした雰囲気の中、テーマに沿った対話ができる「ワールドカフェ」。
まとまったアイデアや価値観を多くの人に伝えようとした場合に必要となる「本の創作」。

この中には、経験できる機会の少ないものもある。
そこで、いざというとき、困らないために、その技法の基本事項を理解しておく。

CONTETS
プロローグ 何を学ぶのか
Ⅰの部 コミュニケーションとは何か
1章 コミュニケーションの役割
2章 多様なコミュニケーションの手段
3章 コミュニケーションの構成要素
4章 自分との対話
5章 本との対話
Ⅱの部 人間を知る
1章 人間とは何か
2章 基本は自利行動
3章 美を求めて
4章 欲望の世界
5章 3つの習慣
Ⅲの部 相手との関係を知る
1章 親子の関係
2章 友だちとの関係
3章 フレッシュマン
4章 プロジェクトリーダー
5章 君を守る法律のセンス
Ⅳの部 伝えるための技法
1章 スピーチ
2章 プレゼンテーション
3章 ワールドカフェ
4章 本の創作

著者紹介

楠山 正典 (くすやま まさのり)
1951年生まれ。公認会計士としての豊富な実務経験を活かし、現在、様々な支援活動を体験しながら、子どもが感動する実用書の執筆活動に専念している。
そのエッセンスは、物事をより深く理解することにより、自分に自信をもって生きていける力をつけることにある。
( 略 歴 )
1976年 公認会計士試験に合格し、監査法人トーマツに入所。
1984年 特種情報処理技術者試験に合格し、都市銀行などのシステム監査を推進。
1992年 監査法人トーマツのパートナーに就任し、多くの上場会社などの監査責任者を担当(2012年退職)。
( 著 書 )
「ここから始まる算数の世界」       2020年
「ここから始まるマネーの世界」      2021年
「ここから始まる仕事の世界」       2022年
「ここから始まるコミュニケーションの世界」2023年