「台湾少年工 戦闘機を作った子どもたち」を発売


著者名:林篤志
ジャンル:歴史
発売日:2022/6/8
販売ページ:Amazon

書籍概要

知られざる日台友好ヒストリー「台湾少年工」を徹底解説!
太平洋戦争後期、台湾の子どもたち8000人が志願して日本本土へ渡り、最新兵器だった戦闘機を「日本人」として造った。幼さの残る13~15歳を中心とした彼ら台湾少年工は、神奈川県の高座海軍工廠を中心に、全国で「雷電」や「零戦」など軍用機の製造と整備に従事した。
終戦後は「中華民国人」として、厳しい戒厳令下の台湾社会を生きることとなった元少年工たち。苦難の歴史に翻弄されつつも、彼らは20世紀末、数十年の時を経て再び集い、日台をまたいで交流を深めていく。日本での思い出を懐かしみ、「友好の懸け橋」と自負する元少年工も多い。
本書は日本政府や旧海軍の史料、元少年工や地元日本人の証言記録など数多くの資料を基に、台湾少年工の全容を多角的な視点で解明している。大日本帝国政府の戦時動員の様子や今に続く日台友好の原点を探り、歴史的意義の深さも同時に説明する。

―目次―

前文
第一章 【台湾少年工とは】
第二章 【高座海軍工廠設置と台湾少年工募集】
第三章 【高座海軍工廠運営と本土における台湾少年工】 
第四章 【終戦、台湾少年工の帰台とその後】
おわりに

著者紹介

林 篤志(はやし あつし)
1995年、愛知県生まれ。
東京大学入学後、文学部歴史文化学科で台湾や中国の近現代史などを研究。在学中の2017〜2018年に国立台湾大学(台北市)へ交換留学し、元台湾少年工の男性と出会う。
卒業後は2022年1月まで北海道で新聞記者として勤務。函館を拠点に、世界文化遺産登録時の「北海道・北東北の縄文遺跡群」を担当したほか、人口減や漁獲減に苦しむ函館市行政や水産問題などを取材した。
現在(2022年6月)は神奈川県を拠点に、台湾少年工を中心とした日台の交流史を研究し、情報を発信中。