
ジャンル:人事、人材
発売日:2025/10/15
書籍概要
今、私たちは「3つのリセット」を迫られています。
1つ目は「価値観のリセット」。
かつては“モノの所有”が幸福の象徴とされていましたが、今では「意味」や「体験」の重視へと大きくシフト。この変化は、組織における人材マネジメントや企業文化のあり方を、根本から問い直す契機となっています。
2つ目は「世代のリセット」。
これまでの制度や価値観は、戦後の高度経済成長期に形成されたものがベースでした。しかし、Z世代を中心とするデジタルネイティブ世代の登場により、組織に対する期待は大きく様変わりしています。彼らは「安定」や「出世」よりも、「成長実感」や「社会とのつながり」、そして「意味のある仕事」を重視します。
3つ目は「AIによるリセット」。
AIが生産性の最適化を担い、人間の定型業務を高速かつ正確に代替するようになった今、私たちに問われるのは“働く意味”そのものの再定義です。「働くこと」は単なる収入の手段から、「世界への関わり方を選択する行為」へと変わりつつあります。哲学なき人事は、AIに勝てません。必要なのは「制度」よりも「人間観」です。
働き方、キャリアのあり方、カルチャーの価値、リーダーシップの定義……すべてのアップデートは、HRから。HRが変われば、会社が、そして社会が変わります。
著者紹介
藤本英樹(ふじもと・ひでき)
人間×AI共進化ストラテジスト/HRアーキテクト。BBドライビングフォース株式会社代表取締役。
1998年早稲田大学政治経済学部卒業。学生時代より音楽家として活動し、世界40カ国以上で公演を行う。音楽活動引退後、事業会社、シンクタンク、外資系コンサルティングファーム、国会議員事務所などで勤務し、24年より現職。
「人間とAIの共進化」をテーマに、研究・調査、執筆、イベント開催、政策提言、企業へのAI導入支援、組織改革の伴走などに取り組む。
座右の銘は「人生はプロレスの縮図である」。