「発達障害はきみを彩る大切なものだと知った」を発売


著者名:山本つむぎ
ジャンル:発達障害、育児
発売日:2022/4/13
販売ページ:Amazon

書籍概要

1歳で小児摂食障害を発症した長女アサミ。
著者は、自閉スペクトラム症の特性による苦難から娘を助けようと懸命になる一方で、だんだん娘と心が通い合わなくなっていく現実に苦しみます。愛しいはずなのに、かわいいと思えない……。不安と焦りから娘につらく当たってしまう日々。しかし、療育園の先生がくれた言葉「自閉症のアサちゃんじゃなくて、アサちゃんはアサちゃん」をきっかけに、娘への情愛と優しさを取り戻し、発達障害であることを含めて娘が大切なのだと気づきます。娘がありのままの自分を好きでいられるように育てようと決心し、娘の小さな成功の一つひとつを心から喜べるようになります。
本書は、わが子の心を抱きしめたいと願う子育て世代に届けたい、長女の小学校入学までの7年間における母親の本音の記録。

目次

第1章:摂食障害から療育センターにつながる
普通の赤ちゃんだった日々/消えない違和感/個性の強い子、疑わなかった私/1歳代で3回訪れた飲食の異変/食べない、飲まないのはなぜ?/食べむらが酷くて、入院!/子育てする自信の喪失、新たな扉への期待
第2章:娘に発達障害があることを受けいれる
アサミを笑わせて親子の距離が近くなる/発達検査と専門医によるおもしろい診察/よその子を避ける生活/なぜ療育センターに通うことになったの?/やっぱり発達障害だった/摂食障害、再び/待っていればその時がくる
第3章:地域に支えられ、親子で歩みつづける
2人目の妊娠、アサミの成長/療育手帳を取得して知的障害を知った/療育センター通園部とプレ幼稚園の子どもたちとの出会い/生きづらさを抱えた小さな子/親子通園に支えられた日々
第4章:娘が楽になるための方法を探し求める
栄養療法に期待して/児童発達支援施設の利用で親子ともにゆとりができた/引っ越し、新たな通園先を求めて/障害を認めたくない気持ち/アサミのためにできること/なくなった摂食障害‐栄養療法で知ったこと‐
第5章:ありのままの娘を受けいれる
人に向かう力を育てる通園療育/ABAホームセラピーの始まり/進路をどうしたらいい?/引っ越し先の幼稚園と小学校めぐり/失われていく、人とつながる感じ/「アサちゃんはアサちゃん」‐娘への情愛を取り戻させた一言‐/人に期待し、人から期待されることを喜ぶ子どもへ
第6章:ユニークな子育てを楽しむ
幼稚園への転入1週目/アサミと2人のお友達‐子どもはありのままを大人より自然に受けいれる‐/ABAホームセラピーで得た大切なもの/就学相談で支援級を希望する/恵まれている子育て/アサミと妹/学校生活で大切な態度

著者紹介

山本つむぎ
1983年生まれ。2014年生まれの長女が小児摂食障害を発症したのち、2歳で自閉スペクトラム症と診断される。通園療育と栄養療法に加え、著者自らABAホームセラピーをおこなう。
長女の小児摂食障害の経験を必要とする人に届けたいとの思いから、本書の執筆を開始。
育児ストレスから長女を「かわいい」と思えなくなっていたが、ある時、長女への情愛を取り戻す。本書は、わが子の心を抱きしめたいと願うお母さんやお父さんの力になれることを願って、娘の小学校入学までの7年間における著者の心の変化を綴ったもの。
軽度知的発達遅滞を伴う自閉症のある長女と定型発達している次女を育てる二女の母。
NPO法人つみきの会会員。