「社会の豊かな再生へ向けて」を発売


書籍タイトル:社会の豊かな再生へ向けて: 日本経済の真の実力
著者名:小堀良治
ジャンル:ビジネス・経済 > 経済学 > マネー・金融政策
発売日:2017/9/23
販売ページ:Amazon

著者コメント

作品紹介

 アベノミクスの効果も表れてきたというが、実のところ多くの庶民には経済的な恩恵の感じられない日常ではないか。何とか毎日を過ごせていても、むしろ頑張れば頑張るほど、求められるハードルが上がり、バブル以前の時代とは逆に、まるでその努力が自分の首を絞めているかのような感覚に襲われたことはないか。
 今までの経済の仕組みは、「限られた資源」をいかに有効かつ公平に活用するかに向けられて作られてきた。
 しかし逆に言えば、その仕組みは社会が十分以上の供給力を備え、多くの財貨が物理的にふんだんに生産可能になり、それらがもはや技術的には「限られた資源」などではなくなった現在だからこそ、そのままでは機能不全に陥ってしまったのではないか。
 そういった問題意識に立ち、物理的な供給力の「豊かな社会」ゆえに迷い込んでしまった今の落とし穴からいかにして抜け出し、反転攻勢して、その十二分な供給力を真に生かした、「本当に豊かな社会」を実現する方途を探る野心作。
 具体的には、これまでの常識にとらわれず、資源の限られていた時代にはタブーであった政府紙幣の大規模な発行と、それに基づくベーシックインカムの実施を大胆に提案する。そうすることで、この社会がようやく実現した豊かな供給力を、真に万民が享受できる社会へと転換する展望を描く。

著者紹介

 群馬県桐生市生まれ。東京大学教育学部卒業。過去には会社員勤務、高校教師、予備校講師、司法書士を経験。バブル崩壊後の不況の中で破産同然に陥り、その苦境の中で、現在の社会が抱える問題には、必死に生きる多くの人間が報われない今のシステム自体に原因があるのではないかと考えるようになった。