
ジャンル:医療、リハビリ
発売日:2026/1/27
書籍概要
息切れや呼吸のつらさは、「年齢のせい」「体力が落ちただけ」と我慢してしまうことが少なくありません。しかし、呼吸の不調には背景となる病気や状態があり、適切な理解と対応によって楽になる可能性があります。
本書では、呼吸器疾患の解説や通常の治療に加えて呼吸リハビリテーションが必要となる状態について専門用語をできるだけ使わずに解説します。COPD(慢性閉塞性肺疾患)をはじめとする代表的な呼吸器疾患に加え、COVID-19感染後に息切れや呼吸の違和感が続くケースについても取り上げています。
また、実際の診療現場で出会ったさまざまな患者さんの経過や悩みを紹介しながら、なぜ息切れが悪循環に陥るのか、どのような考え方で呼吸リハビリテーションを行っているのかを具体的に説明しています。特別な運動能力がなくても、日常生活の中で無理なく取り組める工夫を中心にまとめました。
呼吸リハビリテーションは、入院中や重い病気の人だけのものと思われがちですが、実際には外来で継続的に取り組むことに意味があります。本書では、全国的にもまだ数の少ない、外来で呼吸リハビリテーションを専門的に行うクリニックの役割や、地域医療の中での位置づけについても触れています。
薬や検査だけに頼るのではなく、自分の呼吸を理解し、整えるという視点を持つことで、日々の生活が少し楽になる可能性があります。息切れや呼吸の不調、呼吸器疾患と向き合う患者さん、そしてそのご家族にとって、安心して手に取っていただける一冊です。
こんな方におすすめ
〇階段や坂道で息切れを感じるようになった方
年齢や体力の問題だと思っている息切れについて、見直すきっかけを得たい方に。
〇検査では「異常なし」と言われたが、呼吸のつらさが残っている方
原因がはっきりしない息苦しさについて、考え方の整理をしたい方に。
〇COPDや慢性の呼吸器疾患と付き合っている方
薬物治療以外にもできることを知り、日常生活を少しでも楽にしたい方に。
〇COVID-19後に息切れや呼吸の違和感が続いている方
後遺症との向き合い方や、少しでも呼吸を楽にする視点を知りたい方に。
〇呼吸リハビリテーションについて、基礎から知りたい方やご家族
外来で行う呼吸リハビリの役割や考え方を、安心して学びたい方に。
著者紹介
松本学(まつもと・がく)
大阪市天王寺区出身
きだ呼吸器・リハビリクリニック 院長
2015年兵庫医科大学卒
神戸大学医学部附属病院呼吸器外科,大阪府済生会中津病院呼吸器外科
を経て2022年7月大阪市生野区に「きだ呼吸器・リハビリクリニック」を開院し以降現職
呼吸器内科を中心に外来診療,呼吸リハビリテーション,在宅医療を3本柱に掲げ診療を行っている
日本外科学会専門医/日本臨床内科学会認定医/日本医師会認定産業医
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 呼吸器ケア指導士
