
書籍概要
京都・奈良へ初めての修学旅行に行った、中学二年生の秋の日。帰りの夜汽車の窓から、鮮烈な「ともしび」を見た――「燈火」。
都会の昼日中の街角を渉猟する一人の青年。初めて訪れた街の色合いや光加減が、眩しく目に映る――「街のプリズム」。
小学一年生の春四月。僕の目に映った「吉井先生」は、初めて出会った図書館の先生だった。その先生との思い出を綴る――「吉井先生」。
その他、「目覚め」「若駒」を収録。
遠い日の記憶、街の光、人との出会い。
時のなかに残された風景を描く、五篇の短編集。
著者紹介
相河史哉(あいかわ・ふみや)
新潟県上越市出身。
関西地区の医学部を卒業後、京都や千葉の精神科病院で研鑽を積む。
現在は精神科医として診療に携わる傍ら、小説を執筆している。
著書 「名もないふたり」
