「The Wandering Womb 子宮の文化史 女性差別のルーツを探る」を発売


著者名:Lana Thompson、訳:杉万俊夫
ジャンル:子宮
発売日:2023/12/4
販売ページ:Amazon

書籍概要

子宮は神秘的な器官である。古代エジプトやギリシャでは、「動物の中に住む小さな動物(体内を動き回る動物)」と考えられていた。その後も、中世から近世にかけて、女性特有の心身の異常は、ことごとく子宮に原因があるとされた。本書は、中世の魔女狩り、近世の冷水療法、現代の超音波診断まで、具体的におもしろく論じている。そこに流れているのは、なぜ「男性優位・女性劣位」の思想が定着したのか、という問題意識である。
実は、この問題意識に答えるキー概念こそ「子宮」なのだ。

著者紹介

著者
Lana Thompson
詳細は本書「訳者あとがき」を参照。文化人類学、芸術学で修士号を取得後、フリーランスで活躍。本書以外の著作として「Plastic Surgery(形成外科)」(Greenwood, 2012)など。

訳者
杉万俊夫
1974年九州大学教育学部卒業。同大学大学院、大阪大学助手を経て、1988年より京都大学助教授、教授。詳細はWikipediaを参照。主な著作は、集団力学研究所のホームページからダウンロードできる。