「ローレン 意味のない記号の詩」を発売


著者名:牧野楠葉
ジャンル:小説
発売日:2023/11/22
販売ページ:Amazon

書籍概要

映画監督 佐藤佐吉氏 推薦!!

・ローレン 意味のない記号の詩

虐待といじめ、暴力の日常に絶望する少年、健。希望を失い続ける健のよすがは「殺人鬼になりすます」こと。
座間9人殺害事件の犯人と接触する中で覚醒していく健は、やけっぱちの疾走を続ける。
腫れ上がった自意識の行き先を痛々しいまでに追求した表題作。

・彼女は二度

人体を精緻に模した次世代型セックスロボット『transposition』。自我さえ持ち得る「人形」に、男は喪った恋人との再会を託した。別離と病理に苦しめられる男と、死んだはずの女の自意識が行き着く先は…。異色SF短編。

・宇多田ヒカルなら簡単に歌にできたようなもの

真希は思う。「わたしは、ふたりの男にとっての『運命の女』ではあったのかもしれない」と。破滅的衝動に突き動かされる真希を受け止める”旦那”と、統合失調症を患う天才詩人・優也。ふたりの男の愛は真希の救済となるのか、あるいは…。

・精子水族館

「大変お待たせしました。わたしがこの『精子水族館』館長の山下まみと申します。いらっしゃいませ」
精子水族館では精子のショーもお触りコーナーも準備中。年間パスポートもあるよ!
何かがおかしいけれど、朗らかさに幸福を感じてしまう狂気の”水族館”小説。

・殺人の季節

詐欺グループを抜けて実家に戻ると、父は改造銃でカラスを撃ち落とし始めた…。
肉屋を継いだ姉、ボケ始めの母、幻聴に悩む”おれ”。一家の周囲にやがて事件が起こる。
不明瞭な視野の中で、確かな不吉を予感させる暗示的小品。

著者紹介

牧野楠葉(まきの・くずは)
小説家、詩人。
代表作に第一短編集『フェイク広告の巨匠』(2021 年、幻冬舎)、第一詩集に『アンドレ・バザンの明るい窓』(2022 年、七月堂)がある。
広告代理店の社長を務める傍ら、文筆業に従事。双極性障害Ⅰ型、ASD。