書籍タイトル:籠の鳥
著者名:黒武者 奈那子
ジャンル:小説
発売日:2020/4/6
販売ページ:Amazon
あらすじ
マチルダ15歳。『鼠』と呼ばれる、世間から見捨てられた汚い街でひとり暮らしている。
父親が誰なのかわからない。きょうだいもいない。
母親は灰色の施設に閉じ込められたままだ。なぜなら進化した人類である『アンドロジナス』を産んでいないから。
そしてマチルダも義務教育修了と同時に、母と同じ施設に送られることとなっている。『アンドロジナス』を産むために。
まるで『籠の鳥』のような人生。もしくは、繁殖させられる家畜のような一生……。
「こんな人生は嫌だ。この灰色の世界から這い出てやる」
そうマチルダが心に誓ったとき、周囲の人々の運命が大きく動き出した。
親友、親友の恋人、同じ街に住む少年、担任教師、そしてこの世でたったひとりマチルダが愛したひとの運命が……。
太陽が消滅し地下で人類が生活するようになった世界で、精一杯『幸せを掴もう』ともがく少女と、その周囲の人々の心の傷を描いた長編SFラブストーリー。
身勝手で歪な思春期の恋を経て、老女になったマチルダが手にしたものは……。
著者紹介
黒武者 奈那子(くろむしゃ ななこ)
サンフランシスコ州立大学卒。英語講師、銀座ホステス、役員秘書を経てシナリオライターへ。
教育を受けられない少女の生活向上に関心があり、2017年よりケニアのチャイルドスポンサーとなる。
漫画好き。