「月を目指して低空飛行」を発売

著者名:柴田俊
ジャンル:小説
発売日:2026/10/6

書籍概要

大きく飛べたわけではない。でも、墜落もしていない。
これは成功者の武勇伝でもなく、失敗を美しく飾った自己啓発でもない。見栄を張り、勘違いし、何度も痛い目を見ながら、それでも飛び続けた一人の男の三十年余りを描く、実体験をもとにした長編起業小説。
高卒で大手IT企業に入社した中山遼。大卒社員への劣等感と、「自分はこんなところで終わる人間ではない」という焦りを抱えながら会社を辞めて、逃げるように渡った先は、シドニーだった。
肩書きも学歴も通用しない異国で、空腹を埋めるためだけに始めた、ナイトクラブのボーイ。そこで出会ったのは、金髪ドレッドの一級建築士、くだらない勝負にも本気で挑む姉貴分、そんな肩書きをひけらかさない本物のエリートたち。彼らに揉まれた末に事業を立ち上げ、少しの自信を持って遼は帰国を決意する。
しかし、日本で興した会社を待っていたのは華々しい成功ではなかった。
父から借りた信用。詐欺被害。一発逆転を夢見ては潰れていく事業。膨らむ借金。リーマンショック。何度も訪れる経営危機。そして——。
支えたのは、仲間だった。社員だった。
何度も墜ちかけながら飛び続けた先で、遼は、自分が追い続けてきた「月」を初めてまっすぐ見つめることになる。
40代・50代の会社員や経営者へ。挑戦の途中で焦っている人へ。成功者の物語に、少し疲れた人へ。笑えて、痛くて、読み終えたあと、自分の人生を少しだけ優しく見つめたくなる物語。

著者紹介

柴田俊(しばた・しゅん)
株式会社ジーネックス代表取締役。
1970年、岐阜県多治見市生まれ、土岐市在住。
53歳でトライアスロンの年代別日本代表として世界選手権に出場。
2025年、レース中の事故で鎖骨と肋骨5本を骨折するも、「いま目指せる夢」を追う友人の姿に刺激され筆を執る。