著者名:牧野楠葉
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発売日:2024/12/2
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書籍概要
精神障害者だけが集うグループホームで出会ったねずみとありす。
車いす生活を送る彼女に過去を重ね、ひとめぼれしたねずみ。
ねずみはありすと共に外で暮らすため、グルーホームから障害者雇用を目指し、A型作業所での就労訓練を受ける。
無事にねずみの仕事も決まり、マンションの1階で暮らし始めた二人。
彼女を攻撃してくる障害から守り抜くため、ねずみは絶望の果てで一線を越える覚悟を固めていく。
孤独と切望に苛まれる日々の中——ねずみからありすへの心は次第に執着へと変わり、彼女を守りたいがゆえに現実の歪みへと突き進む。
果たしてその行く末にあるのは救済か、それとも破滅か――。
決意と狂気が結びつくとき、衝撃のクライマックスが待ち受ける。
目次
第1章 出会い
第2章 計画
第3章 A型作業所
第4章 新しい部屋
第5章 手紙
第6章 小さな結婚式
第7章 カメラ
第8章 侵入
第9章 駆動
第10章 パズル
第11章 赤い水
第12章 逃げ場なし
第13章 血の契約
解説 大人のいない世界 吉村萬壱
著者紹介
牧野楠葉(まきの・くずは)
小説家、詩人。
代表作に第一短編集『フェイク広告の巨匠』(2021 年、幻冬舎)、第一詩集に『アンドレ・バザンの明るい窓』(2022 年、七月堂)がある。
広告代理店の社長を務める傍ら、文筆業に従事。双極性障害Ⅰ型、ASD。