「Chiru Sakura 日系カナダ人母と娘の旅路 人種差別と強制収容を越えて」を発売


著者名:グレイス・エイコ・トムソン
訳者名:杉万俊夫
ジャンル:歴史、差別
発売日:2024/7/30
販売ページ:Amazon

書籍概要

太平洋を渡ってカナダに行った日系人。彼らは人種差別をされつつどのような戦中期・戦後期を送ったのか。日系人の母と娘の手記を追う。

著者紹介

グレイス・エイコ・トムソン
日系カナダ人二世。生後一九四二年までバンクーバーのパウエル街(バンクーバー、ダウンタウン・イーストサイド地区の一角)に居住、その後、ミント鉱山収容地に強制移住。終戦後の一九四五年、分散政策を受けて、マニトバ州の農村部に移住。一九五〇年、日系カナダ人に対する強制措置が解かれたのち、ウィニペグ市(マニトバ州の州都)に移住。
「自分は何者か」と自らに問いかけつつ、子育てが一段落した後から大学教育を受けた。マニトバ大学(一九七三―七七年)を卒業、英国リーズ大学(一九九〇―九一年)で芸術史の修士号を取得。
一九八三―九八年、さまざまなギャラリーのキュレーターとして、民族の違いによる差別や女性差別の問題に取り組んだ。二〇〇〇年、主任監修者/キュレーターとして、国立日系カナダ人ミュージアムを設立。二〇〇八年には、全国日系カナダ人協会の会長(二〇〇五―一〇年、同協会の全国委員会委員)。
私的には、二人の息子の母親であり、五人の孫の祖母。現在もなお、バンクーバー、ダウンタウン・イーストサイド地区のさまざまな活動に参加している。

杉万俊夫
1974年九州大学教育学部卒業。同大学大学院、大阪大学助手を経て、1988年より京都大学助教授、教授。詳細はWikipediaを参照。主な著作は、集団力学研究所のホームページからダウンロードできる。