著者名:柴本崇行
ジャンル:歴史・戦争
発売日:2022/8/10
販売ページ:Amazon
書籍概要
戦争という極限状態における人間の本性・能力は、国、民族、人種の違いで変わるものではない。人間の本質とは何かという根源的な問いに答えるために、勝敗の本質に向き合った本書。桶狭間の戦いの信長と、ミッドウェー海戦で活躍した米機動部隊及び指揮官スプルーアンスを中心に、両戦いとキーマンの比較から時代やスケールを超えた類似点や相違点を考察。そこから見えてくる両戦いの勝者(信長・米機動部隊)、敗者(今川義元・日本海軍)の共通点とはーー。信長の思考や行動と、アングロ・サクソンが世界制覇を果たしたことに通じるものから、勝敗の本質を浮き彫りにする著者の大いなる試みは必読。
さらに、日本に強烈な影響を与えたアングロ・サクソンとの関係にも言及。幕末、日清、日露、第一次世界大戦における戦いに対する英国と米国の関与から明らかにする。日本人とアングロ・サクソンとの関係は、現在に至るまで良好だったが、果たしてそれは永久に続くのか。グローバル社会でこれからの日本人は、どのようなプレゼンスを発揮するべきなのかを思考する際の羅針盤となる一冊。
著者紹介
柴本崇行(しばもと・たかゆき) カリフォルニア大学特別栄誉教授
1940年、静岡県静岡市生まれ。横浜市立大学文理学部卒業後、米国に留学。1974年にカリフォルニア大学デービス校で農芸化学博士号取得後、1979年から同大学環境毒性学部助教授、准教授、教授を経て2012年から現職。静岡県立大学、大分衛生看護大学、中国医科大学等の客員教授。専門書・科学論文の著作は460以上。アメリカ化学界農芸食品化学フェロー賞(1991年)、米国農商務省優秀賞(1996年)、米国農商務省農薬プログラム殿堂入り(2009年)、アメリカ化学界農芸食品化学部門優秀賞(2013年/2021年)受賞。