「実体験サバイバーと巻き込まれオブザーバーがジャッジを下す いじめ現象の全貌と脱却戦略」を発売


書籍タイトル:実体験サバイバーと巻き込まれオブザーバーがジャッジを下す いじめ現象の全貌と脱却戦略
著者名:高林あやか、アンソニーK(Anthony K.)
ジャンル:社会問題 > いじめ・虐待
発売日:2020/8/18
販売ページ:Amazon

作品概要

いじめ、虐待、ハラスメント・・・人はなぜ人を虐げ、傷つけ、足蹴にするのか?
学校、家庭、職場・・・世界のどこかで日々繰り返されているにもかかわらず、その実態は相変わらず闇に包まれているこの深刻な社会問題に、本書は鋭くメスを入れ、その内臓を白日のもとにさらして見せるところからスタートする。

一般に、いじめ、虐待、ハラスメントの加害者と被害者の間には利害関係があり、被害者は自分が被害を受けていることを一種の「恥」と捉える傾向があるため、多くを語りたがらない。周囲の人々も重く口を閉ざす。
本書の二人の著者は、その「タブー」を打ち破り、すべてを語った。

第一の著者は、昭和2年生まれの満93歳。戦後間もなく結婚し、姑から壮絶な「嫁いじめ」を受ける。それは、幼い命を犠牲にするほど常軌を逸したものだった。姑の死まで35年にわたって繰り返された陰湿で執拗な「いじめ」を、著者は怜悧に見詰め切り、それを手記として赤裸々に綴った。その実像に、読者は自分の目を疑うだろう。

息子である第二の著者は、嫁と姑(母と祖母)の間に挟まれて「いじめ」の巻き添えを食う。しかし著者にとって、加害者である祖母はあくまで「母親代わり」だった。その目には、誰にも見せたことのない加害者の裏の顔が映っていた。加害者が持つそうした「二つの顔」を、著者は持ち前の心理学的知見を用い、その「病理性」の襞の奥まで、情理を尽くして洞察する。
そしてさらに、いじめ、虐待、ハラスメントの問題にどう対処したらいいか、実際の事例を挙げつつ、被害者、保護・救済者、支援者ごとに、体験者の立場から最善策を提言する。

これだけ衆知され蔓延している社会問題が、なぜ相変わらず解決できず、予防措置もうまくいかないのか、実はそこには公的機関の組織上の問題が根深く絡んでいる。第二の著者はそこにも切り込み、最新鋭の組織論を駆使した完全解決への展望を示す。
それを一言で言うとこうなる。
「特命Aチームによるヒエラルキーからの卒業」

いじめ、虐待、ハラスメント問題の当事者(被害者、保護・救済者、支援者)はもとより、公的な立場でかかわるすべての人(教育関係者、心理学・社会学・精神医学などの専門家、ソーシャルワーカー、カウンセラー、民生委員、福祉関係者、労務関係者、法律家etc…)は、本書の一読によって、必ずや目からウロコが落ちるだろう。

著者紹介

高林あやか
昭和2年(1927年) 栃木県芳賀郡芳賀町高橋村生まれ
昭和23年 栃木師範学校卒 卒業と同時に県内の新制中学校の教員となる。
昭和27年 結婚して上京。以後は都内の小学校にて、国語の教師。二人の子どもを設ける。
昭和57年 姑の介護のため退職(通算34年間の教員生活)
平成23年(2011年) 3.11の災禍を目の当たりにして一念発起。自身の波乱万丈の人生を後世に伝えるべく、自伝を執筆(本書はその抜粋)
現在は、読書三昧の平穏な余生を送っている。孫四人、曾孫二人。

アンソニーK(Anthony K.)
昭和33年(1958年) 東京生まれ 早稲田大学法学部卒
テクニカルライティング(技術文書作成)分野にて独自の基礎理論を構築(同分野の著・訳書多数)。
トランスパーソナル心理学の研究者・大高ゆうこ氏に師事し、ドリームワーク(夢の読み解き法)などを修得。
ケン・ウィルバーやジェイムズ・ヒルマンらの心理学理論の研究・実践者でもある(同分野の自費出版書あり)。
作詞家・音楽プロデューサーとして、2004年、ビクター主催の楽曲オーディションにてグランプリ受賞。現在、インディーズレーベル主宰。