自叙伝、自伝とは?
自叙伝とは、自身の体験から面白いエピソード、特異な体験などに着目して抜粋し、小説風にまとめたものを指します。
また、自伝とは、自身の体験を時系列で記録したものを指します。
自伝というとご家族や親戚、同僚向けであるのに対して、自叙伝は近親者だけでなく、広く大衆に向けたものという側面が強いです。
基本的には自伝も自叙伝どちらも、自分が人生において経験をしてきたことや、感じてきたことを自分以外の誰かに伝えたいという意図があって制作されます。
また、自叙伝の「叙」には、順序を立てて述べる、思いを述べる、それ以外にも「官位を授ける」という意味があります。
そういったことも関係してか、自伝よりも自叙伝の方が重厚感のあるイメージを持たれる方も多いです。
しかし、ご自身のことを書くという観点で言えば「自叙伝」も「自伝」も意味合いは同一です。音の響きの違いと捉えても良いでしょう。
自伝、自叙伝で有名なものには、ルソーの「告白」やゲーテの「詩と現実」、日本においては福沢諭吉の「福翁自伝」などがあり、現在も世界的に評価された著名人によって書かれています。
また、自叙伝・自伝の類似なものとして、回顧録や日記などもあります。
自叙伝、自伝を執筆する際、過去を振り返るコツ
自叙伝・自伝を執筆する際に過去を振り返るコツはいくつか存在します。
まずは、身近な人に話を聞くことが重要と言えます。
幼いころの記憶などは多くの人は断片的に覚えていても、大人になってより詳細な記憶として定着し残っている人はほとんどいないでしょう。
ですので、両親や兄弟などの家族、親戚、幼馴染や古くからの友人、学校の先生などから話を聞くことで、忘れかけていた記憶や知らないエピソードについて知ることができるでしょう。
上記のような方法を用いれば、まず子供から成人になるまでの記憶は振り返ることができるでしょう。
大人になってからの記憶も、勤めていた会社の上司や部下、信頼を深めた取引先の担当者などと会って話すことで、多くのエピソードを振り返ることができます。
その他の方法としては、「残っている写真やデータを整理し、確認する」という方法があります。
ものとしての写真で残っているものあるでしょう。それ以外にも、携帯やPCに残っている画像データや、クラウド上に保管している画像やデータなどを見返すことで、忘れかけていたことを思い出すことができるかと思います。
以上をまとめると、人生において関わった人に直接会って話し、メールなどでコンタクトを取ってみること、そして、写真やデータなどから過去を振り返ること、という方法が最も有効な方法だと言えます。
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