「油を変えればがんは消える!」を発売


著者名:福田一典
ジャンル:医療、健康
発売日:2022/12/15
販売ページ:Amazon

書籍概要

食事の内容が、がんの発生や再発、さらにはがん治療後の生存率に影響することが多くの研究で明らかになっています。食品の中にはがん細胞の増殖を促進する成分や抑制する成分があるからです。
食事中のいくつかの栄養素の変更が、がん治療の有効性を変える可能性について指摘されています。本書では、脂肪に焦点を絞って、最新の知見とその根拠をまとめています。
食事から摂取する脂肪は、その種類によってがん細胞への影響が異なります。がん細胞が細胞分裂して数を増やすとき、食事から摂取した脂肪酸を細胞膜に取り込むからです。取り込んだ脂肪酸の種類によってがん細胞の性質が変化するのです。
魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸のようなオメガ3系多価不飽和脂肪酸、オレイン酸とポリフェノール類の多いオリーブオイルはがん細胞の増殖を抑制します。中鎖脂肪酸はケトン体の産生を増やすことによってがん細胞の増殖を抑えます。
一方、肉に含まれる飽和脂肪酸や食用油に含まれるオメガ6系不飽和脂肪酸はがん細胞の増殖や転移を促進する作用があります。
がん細胞の増殖を抑制する油の摂取を増やし、がん細胞を悪化させる油の摂取を減らすと、がんを縮小したり消滅することも不可能ではありません。がんの治療や再発予防における油の種類による影響の違いを多くのがん患者さんに知っていただきたいと願っています。

著者紹介

福田一典
銀座東京クリニック院長
昭和28年福岡県生まれ。昭和53年熊本大学医学部卒業。
熊本大学医学部(外科)、久留米大学医学部(病理学)、北海道大学医学部(生化学)、米国バーモント(Vermont)大学医学部(生化学)にてがんの臨床や基礎研究を行う。
平成4年から株式会社ツムラ中央研究所にて漢方薬理の研究、平成7年から国立がんセンター研究所にてがん予防の研究を行う。
平成10年から岐阜大学医学部東洋医学講座にて、東洋医学の臨床および研究や教育に従事。
平成14年5月に銀座東京クリニックを開設し、がんの漢方治療と補完・代替医療を実践している。